坪内滄明

坪内滄明さんの作品を紹介します。

 

坪内さんは、伝統的な日本画・風景画を得意としましたが、花鳥画なども描いたそうです。

この富士山を描いた作品の細かい描写と観察に驚きました。

 

 

こういう雪の積もった富士山を見ると、富士山の表面の凸凹とかがはっきりと見えてきますよね。

 

しろと黒の影の差って、一番わかりやすい陰影になると思います。

 

 

なのでこの雪が降られている富士山の表情が読み取られて描かれているのがさらに美しいなと思います。

 

 

この作品のなかにある、手前に描かれた、草木の表現も細かいなと思います。

 

手前に描かれたものはもちろん、細かく描かないと遠近感を感じられないみたいなことがあるのですが、

富士山をメインとしてもその周りの風景にも力を抜かないというのに感動しました。

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酒井三良

酒井三良さんの作品を紹介します。
酒井さんは、師事していた画家さんがいたそうですが、

ほぼ独学で日本画を学んでいったそうです。

故郷である会津を題材にして描いた作品が有名でまた人気が高い作品だそうです。

また、そのなかでも作中にぼかした表現をしているそういった表現方法にも高い評価があったそうです。

この作品もなんだか可愛らしいなと思います。

色使いもそうですが、描かれている自然の山の中に1人倒された幹の上に腰掛けてなにか手前にある梅の木みたいなものを見ている様子がなんかいとおしく見えます。

  
また、この草の紅葉加減というか、紅葉した葉っぱの絨毯のようなところから四季を感じることができますね。

菱田春草

菱田春草さんの作品を紹介します。

菱田さんの作品は淡い色の出し方が綺麗だなと思いました。

この作品はでの太陽と海との境目の表現のぼかし方がいい色になっているな〜と思いました。

また、海ならではの波の表現もところどころ岩に当たって水が白いしぶきになっていてその表現もしっかりと作られているので面白いですね。

 

 

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この作品は、《紫陽花》という作品です。

大観とともに朦朧体と称された技法が非難された頃のものです。

そのなかから、洗練された格調高い一作となっている。

計算された構図と穏やかな色調は、紫陽花の持つ華やかな中にも淋しさの漂う雰囲気を満喫させてくれます。

この一匹だけいる蝶々は菱田春草さんとかだれか人間がモデルになっているような気がします。

紫陽花

松本哲男

松本哲男さんの作品を紹介します。
松本さんの作品の特徴ですが、色をたくさん重ねているのが特徴的であり、メインになるものを浮かびあげているのも特徴の一つになっているなと感じました。

この作品で見て欲しいなと思うのは、所々に、質感を入れながらも、このモチーフを絵っぽく描くのではなくて、線と線。線と点とかの表現で描いているのも特徴の一つになるかなと思います。

また、この真ん中に描かれている仏像の見方がいいなと思います。

 

しかも、この仏像だけではなく、周りにもしっかりと立体感の生まれたものが描かれているので、この画面として成り立っているんだなと思いました。

 

松本哲男

 

この作品は、富士山をモチーフにして描かれているんだと思います。

この山の道?険しさの表現、質感を表現しているのは難しいと思いますが、立体感を感じることのできる作品になっていると思います。

 

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松尾敏男

松尾敏男さんの作品を紹介します。

 

松尾敏男は長崎に生まれ、日本画家です。

堅山南風に師事した画家さんです。

画業初期の不安をテーマにした作品ののち、花鳥画や人物画、ヴェネチアに触発された風景画などの作品のなかで、師の南風、そしてさらにその師である横山大観へとさかのぼる現代日本画の正系をつぐ清澄な画境を示しているのが特徴になっていると思います。

 

松尾さんは画家の道に進む前というか絵に興味を持つ前は、バリバリのスポーツマンだったそうです。

体操をやって、都大会で優勝するような実績を持っている人だったそうです。

しかし、16歳の頃に急性肋膜炎というものにかかってしまいそれから3ヶ月ほど学校を休学していたみたいです。

そこから、動くことをしていた松尾さんにとってずっと休んでいることが暇に感じていたそうで、

暇な状態から解放されたものが絵だったそうです。

 

そこからの絵に対するきもちが変化していったんじゃないんでしょうか?

 

この時代は戦争があった時代だったのですが、そのなかでもやっぱりを描いて生きていきたいと思っていたそうです。

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この作品はいつ描かれたものなんでしょうか?

このメリーゴーランドは何をおもって描いたものなんでしょうか?

メリーゴランドを囲う光とともに、黒い背景。その色のコントラストにすこしだけ違和感をかんじました。

この感情はなにかもやもやしてるのかな〜

 

しかし全体として暗い印象を持たせるのではなくて、明るいけれどその中にはなにかありそうだな。みたいな作者自身に聞きたいような作品だなと思います。

佐伯祐三

佐伯祐三さんの作品を紹介したいと思います。

佐伯さんは大正〜昭和にかけての洋画家さんです。

また、大阪にて生まれ、フランスで歿しました。

 

30歳という若い年齢でお亡くなりになりましたが、とてもすばらしい作品を輩出されたなと思います。

画家としての短い人生のなか、その大半をフランスのパリにて過ごしたみたいですよ。

画家さんとしては憧れのようなパリにて歿すことができたのって嬉しいことなんでしょうか?

 

この作品は、自画像だそうです。

自画像って若干自分よりうまくかけたりしますが、どうなんだろう笑

ここで疑問です。

この影を暗い色にするのではなく逆に光で抜くことでの表現をしているのがすこしだけ気になります。

全体として暗い、寒色での配色による作品構成なんでしょうか?

 

 

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この作品はどこを描いているのかな?

 

パリの一角というか、過ごしてきた街の一部なんだと思います。

そんな生涯の大半を過ごした場所ってやっぱり思い出のなかだけにしまいたくないですよね。

 

 

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なんでこんなにお店が暗いんだろう?

中身には、色は入っているけれど、あんまり色を乗せている印象はないなぁなんて思います。

この作品のなかでは、きっと何回も色を使っているんだと思うけれど、この暗い色によって隠しているものがあんるんじゃないかな〜なんておもったり。

 

そんなことが起きていたら何を描いていたのか気になりますよね笑

 

実際どうなんだろう。

感情が入ってるのは間違えないんだけどな。

下村観山

下村観山さんの作品を紹介します。

下村観山は明治6年生まれました。
能楽師の家に生まれ、8歳から狩野芳崖、橋本雅邦に学び、13歳で出品した展覧会ではその非凡な才能に注目が集まったそうです。

また、16歳に東京芸大に入学したみたいです。
この頃横山大観が同期にいたそうです。
そう思うとすごい方ですね。笑

 

この作品は、虹を描いたものなのでしょうか?

描きかたがすごく繊細で本物の虹よりも美しいななんて思ってしまいました笑

絶妙に淡い表現をしていて見入ってしまいます。

 

また、なぜこのように後ろにもう一本虹のような線が見えるんだろうな〜なんてすこし疑問に残るところがあります。

なんだろう?これは…

 

 

 

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この作品は羽衣という作品になります。

羽衣という意味は

天人が着て空を飛ぶという、鳥の羽で作った軽く美しい衣という意味だそうです。

 

この人の顔をみるとなんだかにやけているような企んでいるような表情をしているのがなんとなく気になりました。

 

なんでこんな顔してるんだろう?笑

そして、よ〜く見ると、肩にはきている衣とは違う衣を持っているのが見えます。

なんか、この羽衣を使おうとしている瞬間なのかな?

どんな感じで描いてるんだろう笑

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マリー・ローランサン

マリー・ローランサンさんの作品を紹介します。

マリーさんは、フランスのパリに生まれ画家を目指して行ったそうです。

高校の頃からそういった学校に行って、絵を学んでいたそうです。

 

ジョルジュ・ブラックなどと知り合い、キュビズムの影響を受けたそうです。

キュビズムというのは、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始されました。

多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向です。

そんなキュビズムの創始であるジョルジュ・ブラックとの出会いはマリーにとっては大きな影響になったんじゃないでしょうか?
マリーさんの作品の特徴は、水彩画のようにぼやけた表現を綺麗に使っているのが印象的です。

その表現は全体に使うのではなく、ある程度の場所に使うことでメリハリのある作品になっていると思います。

とても綺麗に描かれています。

 

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この作品は、本当に可愛らしい印象があります。

この少女たちの背景に描かれている影が自然に描かれ、さらに奥行き感とかどっちに影が落ち、どちらに光が当たっているのだとかがはっきりとわかっていていいですね。

お汁がきみたいに描いているんでしょうか?

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鳥海青児

鳥海青児さんの作品を紹介します。

鳥海さんのこの作品は、花という題名です。

鳥海さんの描く作品は、半立体のような感じで絵なんですけど、立体感を感じることのできる作品が多いと思います。

この花は何でしょうか?

わたしは一見アジサイかな〜?何て思ったけど、さて本当のところはなんなんでしょうか?

しかし、この花の描きかたすごく綺麗です。

何回も筆をのせて絵の具を重ねることで浮き出している感じがすごくするな〜なんて思います。

 

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花だけでなく、この花を添えてる花瓶にも質感を感じられるような表現をしているなと思いませんか?

透き通っているわけではないんだけど、形も可愛らしくてなんだかこういった花のための花瓶なのかな?とおもうとかわいいです。

形がなにより可愛さを引き立てていると思います。

田崎広助

田崎広助さんの紹介をします。

 

田崎さんは、福岡県出身のかたで、画家になるために東京へと上京してきたそうです。
田崎さんの作品は、キャンバスに日本の山を描いています。

キャンバスに山を描いてはいけないというのではなく、しばらく、日本画の方で富士山を見てきたので、そうなるとなんだかふしぎな感じがします。

またこういう作品も斬新でいいなと思います。

日本画のように、淡い表現をするのではなく、はっきりくっきりとした表現での表現になっています。

この作品のなかで面白いとわたしが感じたのは、空の色です。

空の表情はこの作品のなかだと水色や藍色などの色ではなく、紫色を使っているのがまず驚く部分になるな〜なんて思いました。

また、キャンバスの生地を生かして描かれてる作品になっているなという印象でもあります。

 

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この作品でも、同じように空の色が本来の色とは違う色をしています。

今度は雲の表現はあまりされていませんが、なんだか全体として綺麗にまとまっているという印象になっています。

この作品のなかの山の表情も様々な表現で構成されているのでいいなと思います。

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