佐藤太清

佐藤太清さんの作品を紹介します。

 

佐藤さんは、デビューというか成功したのが遅かったため絵に独特得なタッチや思いが込められている作品が多くある印象を受けます。

この作品のなかでの特徴を挙げていきますと、バラの花びら1枚1枚の構成というか区切りのようなそんな表現が上手くされていて、また美しいと感じさせてくれるなと思います。

1枚1枚をこうやってはっきりと分かれているように、花びららしさを残しながら、爪などで触ってしまったら細胞のやわさと言うものを感じさせてくれるような本当に独特的な作風をしているのが特徴的だなと感じました。

この作品のなかには花だけではなく、花瓶にも同じようなことが言えると思います。

花瓶の模様はまた花になっていますが、その花に区別がかかっていると思います。

生けている花と、花瓶の模様の花、それぞれ2種類の花がはっきりと区別して描かれているのはそこの比較があるからこそでもあるのではないでしょうか。

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佐藤さんの画伯の言葉として

自然とにらめっこして、自然以上を作る。そこが難しい。

自然は感動に満ちています。
厳しさがあり、優しさがある。畏れがあり、慈しみがある。
謙虚に対話を重ねると、自然は様々な顔を見せてくれます。
出合いの感動を画室に持ち帰り、
自然とわたしの意志がひとつになるまで、長い時をすごします。
これが、わたしにとって苦しく、
そして楽しい時間でもあるのです。

「安らぎ」は、物質だけではえられないもので、心の豊かさと、
自分を見つめる信仰のようなものから生まれてくるものではないでしょうか。
描きたいものがどんどん出てくること、それが生きがいであり、
生かしてくれる源だと思います。

という言葉が残されているそうです。

確かにものに対しての愛が作品になって現れているのが素晴らしいなと感じました。

 

 

小杉放庵

おはようございます。

今日の朝ごはんは節約ということで食事処での食事ではありませんが、こういうご飯もたまにはいいね!笑

美味しいご飯が食べれるのが楽しみです!

香川のうどん食べたいなぁ〜。

昨日回った島はすごく坂が多くて二人でヒーハーとなっていました笑

小杉放庵さんの作品を紹介します。
小杉さんの作品は、日本画らしい日本画だなという印象です。

日本画らしい日本画ってなんぞや!と思うと思いますが、私が思っている日本画ということです笑

日本画らしさというのは人それぞれに感じられますが、私が思う日本画というのは繊細な表現をしながらも、絵の具をそこまでどっさりとのせたりするのではなく、何回も重ねて透けたような表現をしながら描き重ねるというのが私の日本画の印象です。

この作中にはその繊細さもありながら、透明感も感じることができると思います。

絵本などに出てくるような構図ですね。

さるかに合戦などのワンシーンを見ているような気がします。

この柿の葉っぱの表現になんとも感動しました。

葉っぱの表現として、季節を感じさせてくれるような紅葉をしながらも自然に耐え抜いてきたちぎれた部分や、斑点があったりと自然界の様子がリアルに描きこまれているなと思いました。

伊東深水

こんにちは。

今日から香川県旅行に行ってきます。

もうすでに始まっています笑

新幹線でまず岡山の方まで行ってからマリンライナーで瀬戸大橋を渡るというのがなんだかソワソワします笑

瀬戸大橋を渡る時がくるなんて!なんて感じです笑
芸術祭楽しくいきます〜!

伊東深水さんの作品を紹介します。
伊東さんを過去に紹介した際はたぶんですが女性の絵を紹介したのではないかな。

女性の絵を描くことが多く感じられますが今から紹介しようと思っている作品は、花を描いた作品を紹介していこうかなと思います。

この作品は紫陽花が描かれています。

紫陽花はよく聞くのはリトマス紙のような作用もあるとかなんとか聞いたことがあります。

下に使われている土の養分がアルカリ性だったら青くなり、酸性だと赤くなる。みたいなそんなことを聞いたことがあります。

この作品に描かれている紫陽花は青い花ですね。

花が開きたてなのか、鮮度?花に対して鮮度と呼ぶことがあるのかわかりませんが、花の表現の仕方としてこうやって美しく描いているのを見て伊東さんのこの作品、モチーフに対する愛のような繊細さを感じます。

よくこのように見る文字が書き込まれている絵には何が込められているのでしょうか。

葉っぱにもその表現をされていて、色味がそんなに描かれているわけではないのですが、葉っぱのシワや葉脈をも感じ取れるようなそんな細かいところも同じように感じられます。

小川芋銭2

小川芋錢さんの作品の紹介の続きをしたいと思います。

小川さんの作品のなかには河童が多く描かれているのはご存知ですか?

小川さんは河童を好んでよく描いていたそうです。

河童の姿形というのは昔の人が子供を川で遊ぶときに注意して欲しいということで迷信をつくり、水かきがあったり、皿をつけたりとなんともユニークな容姿をしているのが特徴的ですね。

私たちはもう河童と言われたらそれを想像するしかありませんが、河童の存在を知らない人が河童という名前・音をきいたらどんなものを想像するのでしょうか。

それはさておき、小川さんの作品の中にはそういった迷信のような世界観が描かれていることが多いです。

絵は想像で描くことももちろんいいと思います。

この作品ではその想像が入っているような気がします。

この作品は狐が列をなして徘徊しているようなそんな図が描かれていますが、それこそ想像の産物ではありますね。

やはり小川さんの作品には自然を図の中に書き込まれていてそれもまた全体をまとめるイメージとして統一しているのでいいなと思います。

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小川芋錢1

今日は小川芋錢さんの作品を紹介して行こうと思います。

まずは小川さんの生い立ちから紹介します。

小川さんは、慶応4年(1868)に生まれました。初め不動太郎、後に茂吉と呼ばれたそうです。小川さんが3歳の頃に、一家は牛久沼の北畔、現在の茨城県牛久市城中町に移住し、農業を営むこととなります。

この場所で小学校に通った小川さんは、その後親戚を頼って上京し13歳の時に本多錦吉郎の画塾彰技堂に入りここで洋画を学びました。

 

ますはじめに学ぼうと思ったところが洋画であるのが驚きます。

小川さんの作風はとても日本画らしさがあり、落ち着いた表現をしているのが特徴的だと感じたのでそれを聞いたときはなんだか信じられないような気もしました。

 

小川さんの画家としてのスタートは漫画や雑誌などの挿絵から始まったそうです。

小川さんは生い立ちからもわかるように生き物にかこまれて育ってきているため自然界を愛した作家さんです。

日本画家として記録されているのは47歳と時間が経っています。

 

この作品は大正7年の頃の第4回珊瑚会展という展覧会に出品したものとなっています。

この当時仲間と一緒に展覧会に出展するための団体を結束していたそうです。

 

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小川さんの作品は可愛らしい印象を受けます。

よく見る作品のなかに川のなかにいろんな生物がいてなかに河童のような想像生物も描かれています。

それがダメだということではありませんが、小川さんの描く作品のなかには普段そんな使い方をしていないよな。というものまで生きている生き物のような擬人化ならぬ擬生物というものが暖かい表現で抽象的にも具体的にも描かれていると思います。

吉井淳二

吉井淳二さんの戦前の作品は、消失してしまっていてこの世にはもう存在しないようです。
すこし寂しさありますが、良い作品がたくさん輩出されていると思います。

吉井さんの作品は全体としてなんとなくですが、吉井さんの心理を読み取ることができるようなそんな表現が施されているのがわかります。
時代時代によって画面の調子が違います。

この作品は学生の頃に描かれた作品になりますが、情緒不安定なのかあまり明るい色を使わずに絵を表現していると思います。
くらい表現でも、書き込みの量は素晴らしいと思います。

背景も同じようにくらめの色を使っているのに全体のこの女性も暗く表現しています。

それでも見やすくなっていて漆黒に飲み込まれているようなさくひんにはなっていませんね。

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この作品は上の作品と比べると明るさ、色調が違うのがわかると思います。

戦後の作品となっています。

この作品の中に描かれている女性は日本の方ではないと思いますが、ここまでの書き込みがされているのは良く観察をされている証拠でもあると思います。

 

また、様々なところに色が使われているのがやっぱり気持ちがかんけいしていたのだなと改めて思いました。

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榊原紫峰

榊原紫峰さんの作品を紹介します。
榊原さんの作品は、日本画のなかでもすごく私の好きなタッチをしています。
作品のなかに鳥が入り込んでいるものがあるのですが、季節感の統一性と配色のバランスが見事に完成度を高くしていると思います。
また、日本画ならではの背景の描き方にもこの作品の全体を決めているような大事な要素を持っていると思います。
この作品のなかの背景は、下の方に暗い色のグラデーションのようにぼやけた表現が描かれていますが、その暗いぼやけた背景を描くことによって、その場所の体積感を感じることができ、そのぼやけた表現は影の表現だと思いますが奥に書き込まれている感じが分かるのでそれだけで奥行き感を出すことができていると思います。

この作品のなかに描かれている鳥は、鶯なのかな?目白?
ウグイス色と言われるような程よい明度で仕上げられているのも、この作品の全体のバランスを考えていると思います。

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前田寛治

前田寛治さんの作品を紹介します。

前田さんの作品は時代時代によって作風が変わるのが特徴的なのではないでしょうか。

細密描写のように描かれている作品もあれば、シンプルな特徴を捉えてそれを表現している作品もあれば、様々な絵が見ることができます。

 

何かを思ってそういった技法に至ったのだと思いますが、なにが起きているのでしょうか。

何か迷走というか様々な表現をし、最後に落ち着いた作風になって…とかはあるのかな。

 

この作品は、色を重ねに重ねて完成したような感じがします。

綺麗にまとまっていますね。

全体の構成として、この作品を半分に分けてみてみるとまた違う面白さを感じることができると思います。

上半分は、暗めな色を使ったダークトーンになっているのに対し下半分は明るく描かれ、たくさんの色味が描きこまれています。

このことから描かれるものに対する価値観(偏見)のようなものが見えるのでしょうか。

こういった絵は不思議と面白さを感じることができるんですね。

 

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牛島憲之

こんにちは。
今日は、久々の投稿なのかな?

合宿の帰り道なんですが、すごく疲れました。
そりゃ疲れるか…!!笑

他大学も含めたサークル活動だったのですごく楽しかったなぁとかんじる5日間でした。

やっぱり人と話すのは気持ちいいな!

牛島憲之さんの作品を紹介します。

牛島さんの作品の特徴は、点描画?なのかな。
細かい粒子のような点がいくつも重なって表現されているのが画面を見てもわかると思いますが、みなさんはどう感じましたか?

点描画というのは根気がすごくないと描き切るのが難しいと言いますよね。

でも作品を作ると決めたら集中しないわけないですよね笑

 

この作品でいいなと思ったのは、水面に反射して映るものの全てがぼんやりとした表現で描かれているにもかかわらずしっかりとなにがなんなのかを区別することができるし、この表現の仕方は斬新でいいなと感じました。

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細かい作業は完成するまではすごくしんどかったりすると思いますが、それが完成した時の感動も同時に感じることができるのではないでしょうか。

 

他の作品も見てみたいなと思いました。

堀柳女

こんにちは〜!

暑い日が続いていますね。

炎天下の中行動する際には熱中症対策をしっかりとって運動やら行動やらをしてください。

救急車の音を1日に何回もきくと熱中症かな。

大丈夫かなー。ってなってしまうので(T_T)

堀柳女さんの作品を紹介します。
堀さんの作る作品は、材料にもこだわりがある印象を受けました。

この作品でいうと、布地でこの着物の表現をしているんですがその表現もきちんと作り上げていて、人形一体一体に込められる魂がわかるような。生きた作品を作っている印象を受けました。

他の作品を見てもわかると思いますが、作り上げられた人形の表情や感情も読み取れるような繊細な表現をしているような感じがします。


生きた人形という表現ですが、今にも動き出しそうな感じがありますね。髪の毛の束ねている部分や、肩についた髪の毛も動くと同時に流動するんじゃないか。みたいな、動きを感じることができると思ったのでこの表現をしました。

絵だけではなく立体作品にもこうやって命を吹き込んだ作品を多く作り上げることができるのは美術の良いところだなと思います。

美術の形って面白い。