榊原紫峰

榊原紫峰さんの作品を紹介します。
榊原さんの作品は、日本画のなかでもすごく私の好きなタッチをしています。
作品のなかに鳥が入り込んでいるものがあるのですが、季節感の統一性と配色のバランスが見事に完成度を高くしていると思います。
また、日本画ならではの背景の描き方にもこの作品の全体を決めているような大事な要素を持っていると思います。
この作品のなかの背景は、下の方に暗い色のグラデーションのようにぼやけた表現が描かれていますが、その暗いぼやけた背景を描くことによって、その場所の体積感を感じることができ、そのぼやけた表現は影の表現だと思いますが奥に書き込まれている感じが分かるのでそれだけで奥行き感を出すことができていると思います。

この作品のなかに描かれている鳥は、鶯なのかな?目白?
ウグイス色と言われるような程よい明度で仕上げられているのも、この作品の全体のバランスを考えていると思います。

スクリーンショット 2016-09-20 12.31.32

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