小川芋錢1
今日は小川芋錢さんの作品を紹介して行こうと思います。
まずは小川さんの生い立ちから紹介します。
小川さんは、慶応4年(1868)に生まれました。初め不動太郎、後に茂吉と呼ばれたそうです。小川さんが3歳の頃に、一家は牛久沼の北畔、現在の茨城県牛久市城中町に移住し、農業を営むこととなります。
この場所で小学校に通った小川さんは、その後親戚を頼って上京し13歳の時に本多錦吉郎の画塾彰技堂に入りここで洋画を学びました。
ますはじめに学ぼうと思ったところが洋画であるのが驚きます。
小川さんの作風はとても日本画らしさがあり、落ち着いた表現をしているのが特徴的だと感じたのでそれを聞いたときはなんだか信じられないような気もしました。
小川さんの画家としてのスタートは漫画や雑誌などの挿絵から始まったそうです。
小川さんは生い立ちからもわかるように生き物にかこまれて育ってきているため自然界を愛した作家さんです。
日本画家として記録されているのは47歳と時間が経っています。
この作品は大正7年の頃の第4回珊瑚会展という展覧会に出品したものとなっています。
この当時仲間と一緒に展覧会に出展するための団体を結束していたそうです。
小川さんの作品は可愛らしい印象を受けます。
よく見る作品のなかに川のなかにいろんな生物がいてなかに河童のような想像生物も描かれています。
それがダメだということではありませんが、小川さんの描く作品のなかには普段そんな使い方をしていないよな。というものまで生きている生き物のような擬人化ならぬ擬生物というものが暖かい表現で抽象的にも具体的にも描かれていると思います。