吉井淳二

吉井淳二さんの戦前の作品は、消失してしまっていてこの世にはもう存在しないようです。
すこし寂しさありますが、良い作品がたくさん輩出されていると思います。

吉井さんの作品は全体としてなんとなくですが、吉井さんの心理を読み取ることができるようなそんな表現が施されているのがわかります。
時代時代によって画面の調子が違います。

この作品は学生の頃に描かれた作品になりますが、情緒不安定なのかあまり明るい色を使わずに絵を表現していると思います。
くらい表現でも、書き込みの量は素晴らしいと思います。

背景も同じようにくらめの色を使っているのに全体のこの女性も暗く表現しています。

それでも見やすくなっていて漆黒に飲み込まれているようなさくひんにはなっていませんね。

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この作品は上の作品と比べると明るさ、色調が違うのがわかると思います。

戦後の作品となっています。

この作品の中に描かれている女性は日本の方ではないと思いますが、ここまでの書き込みがされているのは良く観察をされている証拠でもあると思います。

 

また、様々なところに色が使われているのがやっぱり気持ちがかんけいしていたのだなと改めて思いました。

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