佐藤太清

佐藤太清さんの作品を紹介します。

 

佐藤さんは、デビューというか成功したのが遅かったため絵に独特得なタッチや思いが込められている作品が多くある印象を受けます。

この作品のなかでの特徴を挙げていきますと、バラの花びら1枚1枚の構成というか区切りのようなそんな表現が上手くされていて、また美しいと感じさせてくれるなと思います。

1枚1枚をこうやってはっきりと分かれているように、花びららしさを残しながら、爪などで触ってしまったら細胞のやわさと言うものを感じさせてくれるような本当に独特的な作風をしているのが特徴的だなと感じました。

この作品のなかには花だけではなく、花瓶にも同じようなことが言えると思います。

花瓶の模様はまた花になっていますが、その花に区別がかかっていると思います。

生けている花と、花瓶の模様の花、それぞれ2種類の花がはっきりと区別して描かれているのはそこの比較があるからこそでもあるのではないでしょうか。

薔薇-thumb-220xauto

 

佐藤さんの画伯の言葉として

自然とにらめっこして、自然以上を作る。そこが難しい。

自然は感動に満ちています。
厳しさがあり、優しさがある。畏れがあり、慈しみがある。
謙虚に対話を重ねると、自然は様々な顔を見せてくれます。
出合いの感動を画室に持ち帰り、
自然とわたしの意志がひとつになるまで、長い時をすごします。
これが、わたしにとって苦しく、
そして楽しい時間でもあるのです。

「安らぎ」は、物質だけではえられないもので、心の豊かさと、
自分を見つめる信仰のようなものから生まれてくるものではないでしょうか。
描きたいものがどんどん出てくること、それが生きがいであり、
生かしてくれる源だと思います。

という言葉が残されているそうです。

確かにものに対しての愛が作品になって現れているのが素晴らしいなと感じました。

 

 

コメントを残す

Your email address will not be published / Required fields are marked *