どの分野にも才能がある人とそうでない人がいると思います。しかし勉強やスポーツの分野では努力次第でその才能の差を埋められるものであると思います。スポーツ選手だけでなく身の回りの友達を見ていてもそういうことを感じます。又、才能だけでその分野で結果を残すことは無理で、努力をしないといけません。

しかし、美術の分野では才能だけが有無を言わせる世界であると私は勝手に思っていました。今まで調べてきた画家は幼い頃に天性なものを発揮する人ばかりだったということが理由です。しかし、今回紹介する菱田春草は私のその考えを改めさせる画家です。

春草は東京芸術学校に入学します。以前紹介した横山大観と同期であり共に学ぶことになります。はっきり言えば大観は「天才」で学年の中でも常にかなり優秀な成績を残しています。一方、春草は1年生の時はぱっとしない成績であったそうです。しかし学長の岡倉天心の指導や、彼自身の作画を生かすクラスへの移動を勧めたりする中で成績が著しく上がっていきました。最終的には卒業制作で優秀第一席を与えられました。すなわち春風の実力は東京美術学校の指導とそこでの彼の努力が生んだ賜物であると言えます。

私は才能だけでなく、努力でその名声を得た画家を知りました。もちろん他の画家が努力をしていないというわけではありません。春風は美大での他の才能のある生徒との差を努力で埋めた画家であるということを皆さんに知っていただきたいです。

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