今朝、時間があったので家でイチロー選手が出場している試合を観ていました。まさかの4安打!打率も4割に乗せ、全盛期の ような活躍を見せてくれています。私が思うに今年の好調の要因はボールをよく見ているということだと思います。今まではその才能からか悪球も打っていたのですが今年は確実に打てる球を打っているという印象です。このように野球選手は年を経るにつれてマイナーチェンジをして相手に対応するのです。

画家も同じかもしれません。自分の土台となるものは不動でも、年を取るにつれてスタイルが少しずつ変わっていくものだと思います。しかしそれどころか常に変化していて、自分のスタイルが全く他人からは分からない、変化をテーマにさえしてるのではないかと思わせる画家を今日は紹介したいと思います。横尾忠則です。

彼の絵をいくつか見ているとそれぞれに共通するものが私には分かりません。まるで別人が描いているようです。しかしそれが魅力となっている画家です。

そうしているのには理由があります。彼は幼い頃から読んだ絵本などの絵をそのまま模写して絵を描くことに慣れ親しんできました。しかし、大人になり実際に画家として生きていくことになったときに逆に当たり前のことである大前提の、「自由に描いてよい」ということにとても困惑したそうです。そこで自分には「テーマや主題を様式を持たないということ」を決めました。それが彼の「スタイル」です。

これから、絵を見るときはその画家の特色を理解してからもう一度見てみたいと思いました。

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