藤本能道

藤本能道さんは近現代の作陶家として偉大な足跡を残した富本憲吉と加藤土師萌に師事し、その色絵磁器の系譜を継ぎつつも独自の技と作風を追求し、20世紀の日本陶磁に新たな色絵表現を切り開いた陶芸家です。

藤本さんの作る陶磁器の上に描かれる動物はそれぞれ違いますが、鳥類、鳥が描かれているのが特徴的です。

また、その作品に合わせられた種類の鳥になっているんじゃいかなと思いました。

このさくひんは、なんの鳥かはっきりと私にはわからないんですが、丸みのある鳥で、この作品も全体としては丸みのある可愛らしい感じがあり、そことよく構成されていてマッチしているなと思いました。

また、模様の繰り返しというか、つなぎ目の部分にも細かい作業をされているのも見逃せません。

葉脈も、木の模様までもをしっかりと書き込んでいるのは美しいなと思います。

スクリーンショット 2016-02-22 1.26.51

 

この作品の中で描かれている鳥は凛々しい鳥で、一瞬鷹などの肉食鳥なのかな?なんて思ってしまいました。

この鳥がもし上の作品に描かれているとなるとなんだか不思議に感じてしまいますが、この作品の全体の構図として縦に伸びやかに描ける状態になっているのが美しさの1つになるのではないでしょうか?

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