青樹(後編)
小茂田青樹さんの作品を紹介します。
全編で紹介した作品は、水中のものを描いた作品でしたが、今回紹介しようと考えている作品は地上の風景画を紹介します。
作品を仕上げるためのタッチというものは変わってくるとは思います。
何を描くによって描き方というものは変化してくると思います。
この作品は晩春という題名が付けられています。
晩春というのは見てわかるように春が終わるというそういった意味を表しています。
春が終わっても次に来る季節のこの季節の移り変わりの時期の植物の変化は魅力的に感じます。
確かに作家さんとしてこうやって残したくなる気持ちもわからなくないです。
だからこそ日本の四季というものに魅力をかんじてしまうんでしょうね。
もちろん遠近感を出すためにタッチの差というものを描いていますがはっきりと作者さんの意図を感じるような丁寧な描き方をしていると思います。
枝の表現にも一つ一つの木に植えることでよりその場所を主張していますね。