モーリス・ド・ヴラマンク
パリで音楽教師の子として生まれます。
18歳の時に結婚し、自転車選手、オーケストラでバイオリンを弾いたりして生計を立てていたそうです。
ヴラマンクは、徹底した自由主義者で、束縛されたり、服従することを嫌がりました。
絵画を学ぶ際も独学というかたちで学んだそうです。
こうした性格から、絵画についてもあらゆる伝統や教育を拒否してきました。
1900年にシャトゥー出身の画家である、アンドレ・ドランと偶然知り合って意気投合し、共同でアトリエを構えます。
1901年には、パリのベルネーム・ジュヌ画廊で開かれていたゴッホ展を見に行き、そこでドランを通じてアンリ・マティスと知り合いました。
ヴラマンクは、フォービズムの巨匠とされても有名だそうです。
フォービズムというのは、原色を多用した強烈な色彩と、激しいタッチのことを指しているそうです。
フォービズムは、ゴッホの作品などもそういう部類になるそうです。
この作品は、そんなに原色を多用としている作品ではありませんが、
原色はところどころ使われているのがわかりますでしょうか?
荒い表現ではありませんが、この風景画となると全体的に動線がきれいに描かれているなと思います。
空の表現や、周りの風景にも同じ色を使っているという斬新さはありますね。
そういったところが魅力にもなるんだろうなと思います。