加守田章二
陶芸の概念を超えた独創的な意匠・加守田章二さんには大きく分けて四つの時代があります。
偉大な師富本憲吉と出会った「修行時代」。
技術の裏付けをつくる「大甕陶苑(おおみかとうえん)時代」。
本格的に作陶生活に入った「益子時代」。
そして、燃える作陶魂の「遠野時代」。
自分の人生の中で時代区分って素晴らしいですよね。
でも何かがきっかけに何かが始まったり終わったりするというのはいいきっかけになっているんでしょうね。
このさくひんは、どの時代に制作されたものなんでしょうか?笑
この作品は、材料といい魅力的な形をしています。
陶芸品というのは釜によって焼かれて作品ができるわけですが、その釜に入れる前の状態から、始まる状態から制作というのは始まっていてそこから手を抜いてしまったりするととんでもない作品になったりしますよね。
それは陶芸だけに限られたことではないけれど、
陶芸はどうやって計算して作られているんでしょうか?
この形作りも一見簡単そうに見えたりしますが、実際作るのに、この材質とかにこだわったり、このなめらかな表面にしたりと試行錯誤してきたことでしょう。
そういった作品の工程とかが見れたらすごく面白いですね笑
このさくひんは、本当に自由で開放的な作品になっています。
今までの作品は色をそんなに派手に使っていなかったのでこの作品を見るとなんだか作者の気持ちがあふれでているようにも見えてきます。笑