野村義照
野村義照さんの作品を紹介します。
野村さんの作品での表現は、なんとなくそのモチーフとモチーフの関係性を曖昧にするというか、もわっとした表現をよくしているなという印象を受けました。
この作品でも、どの部分を題材にしたいのかな?と思った時に、そんなメインで描かれているところは、この大きな高い塔のようなかんじがしてしまいますが、手前にある小さな建物にもピントが合わせられています。
そこから読み取ると、どこをメインにしてみるかは見る人次第!みたいな部分もあるのかな。
淡い表現は、そこを引き立てるために作ることもあると思います。
ここを見て欲しい!という時に画面の中で表現を変えるとやっぱりそこに目が行きますもんね笑
この作品も、バラの花びらもしっかりと描かれているのはわかるんですが、今回は逆にそちらに目を向けて欲しいんじゃなくて花瓶の絵柄や、存在感を見て欲しいんじゃないでしょうか?
不思議なことにバラの影は描かれずに、花瓶の影は描かれています。
そんなところから、読み取ってはいかがでしょうか?