日本にある絵画には大きく分けて2つ
日本画 と 油彩画
があります。
本日は日本画の顔料についてお話ししたいと思います。
顔料とは
水に溶けない性質の色料。無機顔料と有機顔料とに大別される。鉱物や貝殻を粉砕したものの他、染料を顔料化して絵具としたものもある。
自然のものを使用した絵具ということですね。
日本画の顔料の中にはいくつか種類がありますのでご紹介します。
- 岩彩(がんさい)
顔料に膠やアラビアゴム、水飴、砂糖などの固着材を練り合わせて、固型にした絵具。
水を含ませた筆で溶き下ろして使用される。透明度が高く、絵具の伸びが良い。 - 天然岩絵具(てんねんいわえのぐ)
鉱物を粉砕してつくった顔料。代表的なものに群青、緑青、金茶などがある。
天然鉱物を十数段階に分けて粉砕していく。粒子が細かいほど淡く、粗いほど濃い色調になる。 - 新岩絵具(しんいわえのぐ)
形状を天然岩絵具に似せてつくった顔料。釉の体質と金属酸化物を溶融、発色させた人工鉱石。20世紀になり研究が幅広くされるようになったそうです。
日本画ならではの季節感や空気感を感じさせてくれます。
自然の物質を使っているからこそ出せる味なのかもしれませんね。