ゴッホの名画「ひまわり」(縦100・5センチ、横76・5センチ)が15日から仙台市青葉区の宮城県美術館で特別展示されるのを前に、所蔵元の損保ジャパン東郷青児美術館(東京都新宿区)で7日午前、発送に向けた荷造り作業が行われた。
「ゴッホの《ひまわり》展」は、東日本大震災の復興支援として同美術館や読売新聞社などが主催し、8月31日まで開かれる。「ひまわり」のほか、「花」をモチーフとした日本画や版画など19点も展示される。「ひまわり」は保存管理が難しいため、館外へ貸し出されることが少なく、東北地方での公開は初めて。
この日は、美術品輸送の専門作業員が「ひまわり」を丁寧に壁から取り外し、緩衝材が入った木製のケースに梱包こんぽうした。立ち会った同美術館主任学芸員の小林晶子しょうこさん(46)は「絵の具の質感など力強い絵の鑑賞で、東北の人たちに元気になってもらいたい」と話した。